エンジンオイル

走れば走るほどエンジンは発熱を続けます。特に、最近のクルマは一昔前のクルマと比較して熱がこもりやすくなっています。
その理由には、高出力でありながらも環境への配慮から排気ガス対策を求められること。そして、ボディデザインの流線形化やエンジンの静粛化を追求するために、さまざまなカバーでエンジンを覆っていることなどが挙げられます。さて、エンジンオイルはエンジンの中で高温にさらされると徐々に劣化していきます。
劣化したオイルからは"スラッジ(カス)"が発生し、スラッジが溜まり始めるとエンジンの調子が悪くなり、最悪の場合にはエンジンが壊れてしまう可能性があります。
だからこそ、エンジンオイルは定期的な交換が必要なのです。今どきのクルマは、エンジンオイルの交換がすべて!と言っても決して過言ではありません。

エンジンオイルの品質はAPIとILSACによって定められ、
SAEにより粘度分類されています。

API:American Petroleum Institute(米国石油協会)が、エンジンオイルの品質規格を使用条件により規定しています。エンジンオイルは、SH→SJ→SL→SM→SNの順にグレードアップします。

ILSAC(イルザック):International Lubricants Standardization and Approval Committee(潤滑油国際標準化認証委員会)の略称であり、日米の自動車工業協会で組織されています。エンジンオイルの性能に合わせGF-1~5の規格が与えられますが、現在はGF-5が最高基準であり、高い省燃費性能を発揮します。

SAE:(米国自動車技術協会)では、エンジンオイルの粘度分類を定めています。数字が小さい程、粘りが弱く、大きいほど粘りが強くなります。オイルの粘度分類は、車種や気温、走り方などにより最適なオイルを選択する基準となります。

粘度の見分け方

「10W-30」
「W」は冬(WINTER)の意味です。つまり「10W」は低温時での始動性の良さを示しています。また、「30」は高温側の粘度を表し、数値が高いほど粘り気が強く、高速性能に優れています。

エンジンオイル5つの働き

  • 1. 潤滑:エンジンの部品同士の「摩擦を減らし」、エンジンをスムーズに動かします
  • 2. 密封:エンジンの部品同士の「スキマを密封」して、爆発の力が逃げないようにします
  • 3. 洗浄:エンジンの中に発生する「ゴミを洗い落とし」、エンジン内をきれいに保ちます
  • 4. 防錆:エンジン内の「サビを防ぎ」ます
  • 5. 冷却:エンジンが発生する熱を奪って、「エンジンを冷やし」ます