車のエアコンが
臭い原因と
効果的な対策を
プロが解説
更新日：
カーエアコンの悪臭の主な原因はカビ。
臭いだけでなくカーエアコンからカビの菌が混じった風が車内に充満することになります。
これを放置しておくと体にも悪い影響を及ぼし、車の芳香剤や消臭剤だけでは対応できない場合も。
そこで今回は効果的で具体的な対策をお伝えしましょう。
エアコンが臭くなる原因は
主にカビ
エアコンをつけると何とも言えない臭いが漂ってきた、これはとても不快な状況です。その主な原因は、エアコン内部にある冷たい風を作るエバポレーターに発生した“カビ”が原因です。
エアコンをつけるたびに嫌な臭いがする場合、カビが繁殖している可能性があります。
エバポレーターは、カーエアコンの稼働時は常に冷たい状態のため、冷たい飲み物に水滴がつくように濡れています。さらに他から入ってきた汚れた空気やホコリ、ゴミの影響もあって、カビが繁殖しやすい環境が整っているのです。
またカーエアコン内部の空気の通り道にはホコリやゴミ、カビなどの異物を取り除くエアコンフィルターが設置されていますが、フィルターにゴミが詰まってくると取り除く効果は落ちていきます。
カビの菌を放っておくと
体にも悪影響を及ぼす
カビが発生すると、臭いを放つだけでなく、体にも悪影響を及ぼす可能性があります。ホコリやゴミが付着し、カビが発生しているエバポレーターから作られた冷たい風が車内に流れるということは、狭い車内にホコリやカビの菌が充満するということ。カビが含まれた風を吸い込む恐れがあります。
カーエアコンの臭いが気になるようになったら、一時しのぎの対策として消臭効果のあるカー用品も役立ちますが、根本的な問題解決にはなりません。特に小さなお子様や高齢者の方がいる家族は注意が必要です。
エアコンの臭い対策
お手軽緊急対策
エアコンの臭いが気になったとき、一時的な対策としておすすめなのがエアコン吹き出し口に噴きかける、消臭スプレーでの清掃です。すでにカビが増殖している場合、完全には抑えられませんが、緊急対策用としてはおすすめです。
消臭スプレーのやり方例
エアコンを内気循環にセットし、窓を全開にしてエンジンを切った状態で、エアコン吹き出し口にスプレー。スプレー後、エアコンをつけて５～10分以上換気します。
本格プロ仕様対策
エアコンフィルターを交換する
エアコンフィルターはカビの胞子やゴミやホコリをキャッチする役目。家庭用のエアコンとは異なり、車のエアコンフィルターは取り外して掃除ができないので交換が必要です。
車を使う環境によっても異なりますが、交換目安は1年か1万km走行ごとです。ゴミやホコリ、カビの胞子などで汚れがひどくなると、エアコンフィルターからも悪臭が漂うことがあります。エアコンフィルターを清潔に保つことも車内の臭い対策です。
エアコン内部のエバポレーターを洗浄する
エバポレーターは冷却する際の結露によって、湿気を帯びている状態なので、カビの温床になりやすい場所です。これが臭いの大きな原因の1つ。
カビを徹底的に除去するには、エバポレーターの洗浄です。自分で洗浄する方に向けて専用のクリーナーも販売されていますが、車の内部に触れたり、ダッシュボードを外すなど、手間を考えるとプロに頼むことが安心・安全です。
カー用品のジェームスでは、メンテナンスメニュー（ピットメニュー）にて『エアコンフィルター交換・エアコン消臭（エバポレーターの洗浄）』を実施しています。臭い対策のやり方がわからない、そんな方はプロに依頼することが近道です。
また、エアコン抗菌剤も有効。エアコンフィルターにわさびの抗菌成分を取り付けることで臭いの発生を抑えます。エアコンフィルター交換と同時に施工することで、さらに効果的です。
ジェームスのエアコン関連ピットメニュー
エアコンフィルター交換を見る
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エアコン抗菌剤を見る
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エアコン内部を清掃する
ことで風量改善にもつながる
エアコンフィルターにゴミやホコリが詰まってくると送風量が低下します。風量が低下するとエバポレーターが冷えすぎてコンプレッサーが停止し、その結果、エアコンの冷房が低下する可能性があります。
エバポレーターのゴミ、ホコリの詰まりも同様に冷房能力がダウンする要因。定期的にエバポレーターの洗浄、適切なタイミングでエアコンフィルターの交換することは、臭い対策だけでなく風量改善にもつながるので一石二鳥です。
日ごろの簡単ケアで
車内の臭い予防を！
車内に臭いを発生させないようにするためには、普段から簡単な臭いケアと心がけが大切。たとえば車内でタバコを吸う方は、常に車内換気を兼ねて窓を開けましょう。
運転席で吸う場合、運転席側の窓と、助手席の後ろの窓を10センチ程度開けます。対角線上に窓を開けると効率的に車内換気ができます。
また、定期的にタバコの臭い専用のエアコン消臭剤を使うなど臭い対策を行いましょう。
車内で飲食する方は食べかすがシートやフロアマットにつくこともあります。食べかすも臭いのもとになるので、飲食した後は掃除機をかけたり、フロママットのほこりを叩いて除去。布製のシートの汚れは濡らして固くしぼったタオルで抜き取るなどしましょう。
よくある質問
車のエアコンが臭くなる原因は？
エアコン内部にあるエバポレーターにカビが発生するのが臭いの原因の1つ。またエアコンフィルターに付着したホコリやゴミなどにもカビが付着することがあり、臭いの元になることもあります。
車のエアコンが臭い時の対処法は？
手軽な臭い対策はエアコン吹き出し口にスプレーする消臭スプレーなどのグッズで対応。本格的な対策をするなら、プロに任せるのがおすすめ。エアコンフィルターの交換、エアコン内部（エバポレーター）の洗浄など行いましょう。
日々できる簡単な臭い対策はありますか？
車内で飲食したり、汗をかいたりした後は掃除をしましょう。食べかすや汗などが布製シートやフロアマットに吸着すると臭いの発生の元になるので、汚したらすぐに掃除をしましょう。
※時点の情報に基づいた内容です
