クルマの楽しみ方みつかる週刊カーライフ
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パーコレーターをお供にドライブへ!
アウトドアデビューで、多くの人が挑戦するのがパーコレーターで淹れるコーヒー。いつもは友人任せにしていた私だが、秋キャンに向けて携帯用コンロを手に入れたので、この機会にパーコレーターに初挑戦!車で出かけた先で自分が淹れたコーヒーを飲む。そんなドライブプランを提案したい。

ところで、パーコレーターって何?

そもそもパーコレーターとは、コーヒーを抽出する器具、あるいはその器具を用いた抽出方法を言う。要ともいえるのは漏斗のような形をした器具だ。上部のバスケットにコーヒーの粉を入れ、沸騰した水の圧力によって水面を押し下げ、その結果支柱の中に溜まった湯が押し上げられて、コーヒーの粉の上に降り注ぐ。その抽出液が支柱を通って再び下部に戻り、同じことを繰り返してさらに抽出を進めるというわけ。つまり、抽出を進めるほどコーヒーは濃くなっていくため、おいしいコーヒーを淹れるためには切り上げるタイミングが重要となる。
グランピングではいつも友人に淹れてもらっているため、実は今回が初挑戦。ツールは友人から一式を借り、やり方は友人のポイントアドバイスなどを頼りにトライしてみた。
用意するもの
パーコレーター(ポットと抽出器具)
携帯用バーナー+風よけ
粗挽のコーヒー(粒が細かいとバスケットの穴からポットに粉が出てしまうため)
水
コーヒーカップ
以上5点。友人に借りたポットがホーロー製のため、鍋つかみも用意した。

写真右/外で使用する際にあると便利なのが風よけ。こちらは100円均一ショップの500円商品 写真左/右・カセットボンベを繋ぐタイプ。畳むとコンパクトになるので持ち運びがとても便利。左・小型ガスバーナーを取り付けて使うタイプ。一般的なものなら3000円前後で手に入る
パーコレーターを用いたコーヒーの淹れ方
※分量は目安、好みによって分かれる
① 「バスケット」にコーヒー豆を入れる。豆の分量は1杯分=約12g、水の分量は約160㏄。1杯分が12gとは少し多いな、という印象。こぼさないよう注意して入れたら、中ブタをかぶせておく

②ポットに水を入れて火にかけ、お湯を沸かす
③お湯が沸いたら一度火を止め、①のバスケットをポットの中にセットし、フタをする。弱火にかけて抽出し、抽出液の色が濃くなってきたら出来上がり
味はいまひとつ? でもこの工程が味わい
とまぁ、手順は簡単。しかし、実際にやってみるとなかなかうまくいかないのだ。今回は2杯分をセットし、手順通り弱火にかけてやってみたのだが、いくら待っても抽出が始まらない。通常は4分ほどで出来上がるらしいのだが……。ルールを無視して中火にしてみても状況は変わらず。ついに業を煮やして友人に聞いてみたところ、「ポットが大きいとある程度お湯の分量が入らないと、抽出するパワーが出ない」
とのこと。なるほど。
気を取り直してお湯の量を倍の640㏄にして再挑戦。また弱火で抽出するところを中火で10分かけて抽出してみたら、やっとコーヒー色になった。早速マグに注いでみたら、かなり濃いめの感じ。お湯で少し薄めて微調整をしてみた。さて、気になるお味は……。うーむ。コーヒー豆の味はするが今ひとつコクが少なめ。しかもなんとなく粉っぽい感じがする。すぐさま友人に連絡し、状況を説明したところ、「大体普通そんな感じ」とのことで、安心&納得。
今回ポイントとなったのが抽出のタイミングだ。使用したポットは中が見えないタイプだったため、抽出を確認するために何度もポットのフタを開け、お湯の色を確認しなければならず、慣れない私は余計に手間取ることに。これからパーコレーターを購入される場合は、フタがプラスチックやガラスなど、中が確認しやすいタイプのポットを選ばれることをおすすめしたい。
外出先で、マイカーとコーヒーブレイク!

満を持してドライブへ。とその前に、事前に確認しておくべきことがある。キャンプ場は問題ないだろうが、公園や公共施設、道の駅などの駐車場は火気厳禁である場合が多い。必ず事前に確認し、NGの場合は絶対に使用しないこと。また車中泊対応などの特別仕様でない限り、車内での使用も事故の可能性があるので控えたい。
折角のドライブでとっておきのコーヒータイムを楽しむなら、ラゲッジスペースを利用して、カフェ風アレンジはいかがだろう?クロスを敷いて、クッションを2、3個用意し、フォールディングデスクがあれば完ぺき。条件さえクリアできればリモートワークもできてしまうから、気分転換がてら大いに試す価値あり。

文・土屋みき子
おもに雑誌や書籍を中心に、エディター&ライターとして活動。ファッション、インテリア、犬とのライフスタイル提案を得意とする。趣味はたまのサーフィンとドライブ。アウトドアはシニアでデビュー!