車のバッテリー
上がる前に!
知っておきたい
充電方法と基礎知識

更新日:

注意事項

  • バッテリーは充電することで性能が元の状態に復旧するものではございません。
  • バッテリー上がりが起きた場合はバッテリーの交換をおすすめしております。

バッテリー充電 車のバッテリーはエンジンの始動はもちろん、ライト、エアコン、カーナビゲーション、ドライブレコーダーなどの電装品を動かすのに必要な部品です。しかし、日常の車の使い方によってはバッテリーの充電不足になることがあり、バッテリー上がりが起こりやすい状態かもしれません。そこで本記事では、バッテリー上がりを未然に防ぐ1つの方法として、バッテリーの充電方法から覚えておきたいバッテリー上がりの原因、予防法、解決策を紹介します。

車のバッテリーの役割と
充電の重要性

バッテリー画像1

車のバッテリーの役割は、電力を蓄えることと電力を供給することです。
車のバッテリーは、車で使用するための電力を生み出す発電機(オルタネーター)から充電されます。

充電されたバッテリーの電力は、エンジンを始動させる時やライト類、ワイパー、エアコン、カーオーディオ、ドライブレコーダーなど、さまざまな電装品に供給されています。また時計やドアロック機能などは、エンジンがオフでもバッテリーから電力が供給され続けています。

つまり、常にバッテリーからは電力が供給されているので、安定した電力供給を行うためには、バッテリーの充電状態がとても大切です。バッテリーが十分に充電されていないと、エンジンの始動ができない、電装品が正常に動作しないといった現象が起こりやすくなります。

バッテリーの充電が必要なのはどんなとき?

エンジンがかかりにくいと感じたり、ヘッドライトや室内灯が暗くなったり、パワーウィンドウの開閉が遅くなったりなど、電装品の動作が不安定になったときや、バッテリー警告灯が点灯するときは、バッテリーの点検&充電を検討するタイミングです。特に、エンジンを始動させるときは大きな電力が必要になるため、エンジンがかかるまでの時間が長くなったり1度でかからなかったりする場合は、バッテリー充電不足による影響だと考えられます。バッテリーの充電不足状態が続くと、バッテリー上がりを起こす可能性が高まりますので早めのバッテリー点検と充電でバッテリー上がりを未然に防ぎましょう。

車のバッテリーが上がる
原因と予防法

バッテリー画像2

ここでは車のバッテリーが上がる主な原因と予防法を紹介します。バッテリーが上がってしまうと、エンジン始動ができず立ち往生するだけでなく、バッテリーの寿命を縮めてしまいます。安全に車で外出ができ、バッテリーを長持ちさせるためにも、バッテリー上がりの原因と予防法を知ることがポイントです。

短距離走行の繰り返しによる充電不足

【原因】
数km程度の買い物や通勤といった短距離走行を繰り返すような使い方をしている車は充電時間が短く、エンジン始動による電力消費量に対して充電量が少ないためバッテリーが上がりやすくなります。
【予防法】
週末に遠出するなど定期的に長距離走行を取り入れて、バッテリーの充電時間を設けましょう。

車を長期間使用していない

【原因】
車のバッテリーは使用していなくても自然放電によって少しずつ電力を失います。そのため長期間使用していないとバッテリー上がりが起こりやすくなります。
【予防法】
なるべく週1回は車を走らせることをおすすめします。

電装品系アイテムの使い過ぎ

【原因】
エンジンが停止しているときは発電機(オルタネーター)から電力は供給されず、バッテリーに蓄えられた電力のみ使用しています。そのためエンジン停止のまま電装品を多く使用したり、ライトを消し忘れたりすると、充電不足になってバッテリー上がりを起こすことがあります。
【予防法】
エンジン停止時の状態では、電装品の長時間の使用を控えましょう。

寿命によるバッテリーの劣化

【原因】
バッテリーが劣化していると、エンジンの動力を利用して充電してもすぐに放電状態となり、バッテリーが上がりやすくなっています。
【予防法】
車の使用環境により異なりますが、バッテリーは2~5年サイクルで交換する消耗品のため、定期的に交換することが予防につながります。

バッテリーは見た目では充電状況や劣化していることが分かりにくく、さらに最近主流の高性能バッテリーは、寿命が尽きる直前まで性能を発揮するため、急にバッテリー上がりが起こることがあります。
そこでおすすめしたいのが、バッテリーの点検です。バッテリーの電圧はエンジン停止中で12.6V以上、エンジン稼働中は13.5~14.5Vが正常値です。通常時にバッテリーの電圧が12.5V以下になった場合は、バッテリー交換が必要なタイミングです。電圧は、専用のカーバッテリーチェッカーで測定が可能です。チェッカーがない場合はカー用品店などで点検を依頼しましょう。

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上記の原因の他にも、バッテリーに電気を充電する役目を果たすオルタネーターの故障が原因で、バッテリー上がりが起こることがあります。不具合を感じたときはすぐに点検を行いましょう。

バッテリーの充電方法

走行でバッテリー充電

車のバッテリーが充電不足になった際、主に4つの充電方法があります。それぞれのやり方、注意したい点と充電にかかる所要時間の目安を紹介します。

1. 走行による充電

一番簡単なバッテリーの充電方法は車を走らせることです。走行する際は、信号待ちが多い場所や低速走行では充電に時間がかかるため、信号が少なく空いている道がおすすめです。バッテリーに蓄電されている電力量によっても変わりますが、所要時間の目安は1時間以上が目安です。バッテリーの電力が限りなくゼロに近い場合は、さらに長時間の走行が必要なケースもあります。
走行しても充電量が正常値に戻らない場合は、バッテリーの劣化による交換も考えられます。この場合は走行を続けても回復が見込めないので早めにカー用品店等で点検してもらいましょう。ただし、充電のために長距離や高速道路を走ってしまうような状況は避けましょう。

2. アイドリングで充電

車を停車させてエンジンをかけたままにする「アイドリング状態」でも充電はできます。所要時間の目安は、バッテリーの残量にもよりますが、数時間かかる場合があります。また発電量が少ないため、エアコンなどがついていると消費電力のほうが多くなり、充電ができないどころかバッテリー上がりの原因になりますので注意が必要です。アイドリングでの充電は、住宅地の中にある駐車場ではエンジン音や排気ガスも気になりますので近所迷惑にならない場所で行う配慮しましょう。
※都道府県によっては駐停車中のエンジンの停止が条例で義務付けられている場合があります。

3. 充電器による充電

カー用品店などで売っている車用のバッテリー充電器を購入し、自分で充電することも可能です。充電を行う際はよく換気された、火気の無い場所で行いましょう。所要時間は充電器に記載されている推奨充電時間を守ることが大切です。
特に気を付けたいのはバッテリーが満充電になっているにもかかわらず、充電をし続けることです。過充電はバッテリーの寿命を短くしたり、事故の原因になったりもします。過充電が心配な人は、充電が自動で停止するタイプの充電器がおすすめです。また冬場に起こりやすい静電気にも注意が必要です。バッテリーに触れているときに静電気が起こると引火爆発の原因になることもあるので注意しましょう。

充電器によってやり方は異なるケースもありますが、一般的な充電の手順は以下の通りです。また充電器を使用する際は色々な注意点がありますので、詳細は取扱説明書に従い、正しい方法と手順を守り安全に行いましょう。

充電の手順(一例)

  1. マイナスケーブル端子、プラスケーブル端子の順に外し、バッテリーを車から取り外す。
  2. 充電前にバッテリー液量を確認して液面がLOWERレベルまで低下している場合はバッテリー液(精製水)を補充。
  3. 充電器のスイッチはOFFにし、充電器のクリップを取り付け。
    ※充電器のスイッチが入った状態でプラス、マイナスを逆に接続したり、充電中に充電クリップを取り外したりすると、引火爆発の原因になるので注意しましょう。
  4. 電源プラグをコンセントに接続。
  5. 充電のアンペア数を設定。
  6. 充電が終了したらスイッチを切り、電源プラグを抜いてからクリップを外す。
  7. 充電後は30分以上経ってから、車に取り付ける。取り付けの際はプラス端子から取り付ける。

バッテリー充電器の選び方のコツ

車のバッテリーの充電器を選ぶ際は、充電容量(アンペア数)、電圧、機能、サイズを確認して選ぶのがポイントです。充電容量が大きいものは本体サイズも大きくなるので携帯性を重視したい方はコンパクトな軽量タイプを選ぶのがおすすめです。緊急時に使用するジャンプスターター機能付きの充電器もあります。電圧は一般乗用車の場合は12V、トラックなどの大型車の場合は24Vのバッテリーを選びましょう。装備されている機能はさまざまですが、充電が完了した後、充電が自動的に停止する過充電防止機能は便利です。

4. カー用品店などの店舗に依頼して充電

バッテリーの充電はカー用品店やディーラーなどの専門店でも可能です。バッテリー電圧の計測を含めて状態を確認してもらった上で充電してもらうことができ、作業もプロに依頼できるので安心してお任せすることができます。
所要時間の目安は1~2時間程度ですが、お店によっては事前に予約しておくことができるため、待ち時間を減らせるのでスムーズです。

バッテリーが上がったときの
対処法

ブースターケーブル使用イメージ

バッテリーが上がって車が動かせなくなってしまった場合、ロードサービスを呼んで対応してもらうこともできますが、ここでは自分でできる応急処置をご紹介します。
あくまで応急処置のため、早めのバッテリー交換がおすすめです。

ブースターケーブルを使う

他の車とケーブルを繋ぐことで電気を分けてもらい、一時的に復活させる方法(ジャンピングスタート)です。
救援車(他の車)は同じ電圧の車が望ましいです。大型トラックは電圧が違うためNG、ハイブリッド車は繋ぐと電源系統などが故障する恐れがあるため、救援車になることができないので注意が必要です。
また、ブースターケーブルを選ぶ際は愛車のバッテリーに適合する商品を選びましょう。

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充電したジャンプスターターをバッテリーに繋ぐことでエンジンスタートの手助けをする方法です。
接続も簡単で救援車がいなくてもできるため、車に一つあると安心です。ジャンプスターターを購入する際は適合する電圧を確認しましょう。
商品によってはスマホの充電やライトなどの機能が付いているものもあります。

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まとめ

バッテリー上がりを未然に防ぐには、バッテリーのメンテナンスがとても大切です。充電不足になっていないか定期的にバッテリー電圧の確認し、定期的に走行するなどで充電しましょう。バッテリーの充電不足が気になった方は、お店に依頼して充電してもらうのも1つの方法です。またバッテリーは消耗品ですので、適切な時期に交換することも忘れないようにしましょう。

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よくある質問

車のバッテリーはどんな役割がある?

車のバッテリーの役割は、電力を蓄えることと、電力を供給することです。

充電不足によるバッテリー上がりの原因は?

短距離走行が多い車、長期間乗っていない車、電装品系のアイテムを使い過ぎている車、バッテリーの劣化、ライトの消し忘れ、オルタネーターの故障などが考えられます。

充電不足によるバッテリー上がりを防ぐにはどうしたらいい?

定期的にバッテリーの電圧の確認を行い、適切な充電方法でバッテリーの状態を良好に保ち、適切な時期にバッテリー交換することがバッテリー上がりを防ぐコツです。

バッテリーの充電方法は?

バッテリーはエンジンが動いている時にオルタネーターが発電し電力を蓄えるので、車を走らせること、アイドリング状態を継続することなどで充電が可能です。また携帯用の充電器で充電する方法、カー用品店やディーラー等のプロに依頼して充電してもらう方法があります。

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時点の情報に基づいた内容です