エンジン
フラッシング
とは?
エンジン洗浄の必要性から
方法まで解説!
更新日:2024年7月1日
愛車のメンテナンス時に「フラッシング」をすすめられたことはありませんか?エンジン内部のオイルライン(オイルの通り道)を洗浄し、エンジン本来の性能を蘇らせるのがエンジンフラッシング。本記事では、フラッシングとは何なのか?自分の車に必要なの?その効果は?といった疑問を解説します。
エンジンフラッシングとは?
エンジンフラッシングとはエンジン内部のオイルライン(オイルの通り道)を洗浄すること。エンジン内部は少しずつ汚れが溜まっていきます。とくに長期間、エンジンオイル交換をしていない車は、汚れが溜まりやすく、汚れが蓄積するとエンジントラブルの原因になります。
こびりついた汚れを落とすのに良い方法がエンジンフラッシング。適宜、必要に応じてエンジンフラッシングを行い、エンジン本来の性能を発揮させましょう。
エンジン内部が汚れる原因は?
エンジンは駆動するたびに、金属粉やスラッジと呼ばれるオイルの燃えカスなどが発生し汚れが溜まっていきます。エンジンオイルには内部洗浄の役割もありますがオイルが劣化すると洗浄能力は低下。これもエンジンが汚れる原因の1つです。また、オイルの通り道にはスラッジなどの汚れを取り除くオイルフィルターがありますが、オイルフィルターだけでは取り切れない細かい汚れは少しずつ蓄積します。加えて、長期間使用しているオイルフィルターは目詰まりしているケースも。取り除けない汚れはエンジンにこびりつき、ドロドロの状態になっていきます。
汚れが蓄積すると出る症状は?
エンジン内部が汚れでドロドロの状態になると、エンジン本来の性能が発揮できなくなるだけでなく、トラブルの原因にもなります。では実際どのような問題がでるのかご紹介しましょう。
燃費の悪化
エンジン内部の汚れによって駆動するパーツ同士の摩擦抵抗が増えるため、燃費が悪化します。
エンジンのかかりが悪くなる
エンジンの内部が汚れているとオイルの潤滑不良などにより、エンジンのかかりが悪くなることがあります。
アイドリングが不安定になる
アイドリングの音が大きくなったり小さくなったりとアイドリングが不安定になります。
エンジン音が大きくなることがある
汚れによってオイルの潤滑性能が落ちるため、エンジン音が大きくなったり、振動が大きくなるケースがあります。
エンジンフラッシングの
必要性・効果
エンジンオイルを定期的に交換していない車や、年式が古い車、走行距離が多い、渋滞中に走ることが多い車や短距離走行が多い車などは、エンジン内部のオイルの通り道に汚れが溜まりやすい状態です。上記にあげた症状が出ている場合は、エンジンフラッシングを施すとエンジンの調子が戻る可能性があります。
定期的にエンジンオイルを交換していれば、エンジンオイルには内部洗浄効果があるので汚れは蓄積しにくいですが、オイルフィルターでは取り除けない汚れは少しずつ溜まっていきます。エンジンオイルの性能を発揮するためにも、普段よりもエンジン音が大きくなった、振動が出るようになった、エンジンのかかりが悪くなった。そんな場合は、必要に応じてエンジンフラッシングを検討してもよいでしょう。
エンジンフラッシングしないほうが
いい車もあるって本当?
エンジン内部のオイルの通り道に汚れが蓄積している場合、エンジンフラッシングでエンジン本来の性能を取り戻す効果が期待できますが、必ずしも全車にしなければいけないメニューではありません。たとえば定期的にオイル交換をしている車であればエンジンフラッシングしても効果はさほど感じられない場合もあります。
また、汚れが多くこびりつきすぎている車は、エンジンフラッシングで洗浄を行うと摩耗や損傷の原因になることがあり不具合が起きたり故障に繋がるリスクがあります。
たとえばエンジンオイル交換の頻度が少ない
車や走行距離が多い車は、エンジン内部に汚れが多く蓄積している状態です。この車の状態でエンジンフラッシングを行うと、長年蓄積した汚れが一気に剥がれ落ちるため、その落ちた汚れが再びエンジンオイルの通り道やエンジン内部の部品のすきまに詰まってしまうことがあります。
エンジンフラッシングをするべきかどうか迷ったときは、プロに相談をしましょう。
エンジンフラッシングについてご検討の方は
お近くのジェームスにご相談ください!
ジェームスのエンジンフラッシング
(エンジン内部丸洗い)
エンジンフラッシングの方法
エンジンフラッシングは3つのやり方があります。
詳細をご紹介します。
1.エンジンオイル添加剤を使う
最も簡単なエンジンフラッシングは、フラッシング剤と呼ばれるエンジンオイル添加剤を使う方法です。使い方はエンジンオイルにエンジンオイル添加剤を混ぜ、しばらく走らせた後にエンジンオイルを全て抜き、オイルとオイルフィルター交換をすれば完了です。
2.フラッシングオイル
(洗浄剤)を使う
エンジンオイルを全て抜き、フィラーキャップを外して、フラッシングオイルを注入しアイドリングする簡易フラッシング。フラッシングオイルを循環させることでエンジン内部の汚れを除去。アイドリング後、フラッシングオイルを抜き、オイルフィルター交換を実施して、新しいエンジンオイルを入れます。
エンジンを分解することなく洗浄剤を入れるだけでできるお手軽さや自分で行うことができる点はメリットといえますが、2回オイル交換をするのと同じ作業が発生するので手間がかかることはデメリットといえるでしょう。
3.機械式エンジン
フラッシングを使う
機械を使ったエンジンフラッシングは、専用の洗浄液を流し込み、オイルの通り道に蓄積したこびりついた汚れを洗い流します。
オイル交換を定期的に行っていればある程度きれいな状態は保つことができますが、長く使っている車は、オイルの通り道に少しずつ汚れが蓄積され、燃料を噴射する装置や燃料の出口部は目詰まりを起こしている可能性もあるので、専用機械によるエンジンフラッシングがおすすめです。また中古車で購入した場合などでメンテナンスがいつされたのかわからなくなった車にも検討するとよいメニューです。
デメリットは専用機械がある店舗でしか行うことができないことです。またエンジンの状態によっては適さない車もありますのでプロに確認してもらう必要があります。
(イメージ)
(イメージ)
エンジンフラッシングについてご検討の方は
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機械式エンジンフラッシングで
注意すること
オイル漏れのあるエンジンの場合は、洗浄することでオイル漏れが悪化する可能性があるので施工することができない場合があります。また搭載されているエンジンによっては施工できない車があります。車の状態によってはエンジンフラッシングを行うとかえって不具合が起こるケースもあるため、プロに施工が可能かどうか確認してもらいましょう。
プロに任せたときの価格や作業時間の目安
エンジン内部の洗浄をどこで行うか迷ったときは、カー用品ジェームスがおすすめです。車の状態に合わせて選ぶことができるメンテナンスメニューがあり、エンジンフラッシングを施工するべきかどうか適切な判断をしてもらえるので安心です。
カー用品ジェームスでは、エンジン内部の洗浄として、「エンジン内部丸洗い」ピットメニューを2つ用意しています。普段目に触れないオイルの通り道の汚れを洗浄して、エンジンをリフレッシュしましょう。
- ①お手軽エンジン内部丸洗い(フラッシングオイル)
- エンジンオイル交換前に、エンジンオイルに専用の洗浄剤を入れ、エンジンをかけて洗浄剤を循環させて洗浄する簡易フラッシング。
- ②エンジン内部丸洗い(機械式エンジンフラッシング)
- 専用の機械を使用し、洗浄液を流し込むのと同時に空気で振動を加えるので強固な汚れも落とします。
※エンジン内部丸洗いは一部店舗でのみ実施となります。
作業時間:エンジンオイル交換と同時施工で約30分~
エンジン内部丸洗いのご利用にあたって
※「エンジンオイル+オイルフィルター交換」と同時作業が必要です。(別料金)
※マツダ ロータリーエンジン搭載車についてはシールの性能を悪化させる可能性があるため施工できません。
※水平対向エンジン搭載車は構造上、燃焼室に洗浄液が入ってしまう恐れがあるためエンジン内部丸洗いは施工できません。(お手軽エンジン内部丸洗いは施工可能)
※オイル漏れのあるエンジンの場合、洗浄することによってオイル漏れが悪化する恐れがあります。
※ピットメニューの価格は、全国の店舗によって異なります。詳しくは、お近くの店舗情報をご覧ください。
※一部車種については対応できない場合がございます。
※一部の店舗では実施していない場合がございます。
エンジンフラッシング(エンジン内部丸洗い)に
ついてもっと詳しく知りたい方やご検討の方は
お気軽にジェームスにご相談ください!
まとめ
長期間エンジンオイル交換をしていない車や走行距離が多い車、またはエンジン音が大きくなった、エンジンのかかりが悪くなったなどの症状が出てきたら、エンジンフラッシングを検討するタイミング。オイル交換時に合わせてエンジンを内部洗浄して、エンジン本来の性能を取り戻しましょう。
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※店舗により実施していない場合がございます。
よくある質問
エンジンフラッシングって何?
- エンジン内部のオイルの通り道に蓄積した汚れを洗浄することをエンジンフラッシングといいます。
エンジンフラッシングの効果とは?
- エンジン内部に溜まった汚れを除去することで、燃費、加速感、エンジンのかかりなどを元に戻し、エンジン本来の性能を蘇らせることが期待できます。
エンジンフラッシングのやり方には
どんなのがある?- エンジンオイル添加剤を注入する方法と、フラッシングオイルを使うやり方、専用の機械を使った方法があります。
走行距離と使用期間の他にも
目安はあるの?- 距離と使用期間だけでなく、オイルの量が適切に入っているかオイルの色の状態を確認することもオイル交換の時期を知らせる目安になります。自分でも確認することができるので定期的に点検しましょう。
エンジンフラッシングは
どんな車でも効果がある?- 答えはNOです。定期的にエンジンオイル交換をしている車は、必要がない場合もありますし、搭載されているエンジンや、車の状態によってはエンジンフラッシングが施工できない車などもあります。詳しくはプロに相談しましょう。
エンジンフラッシングについて
もっと詳しく知りたい方や
エンジンフラッシングをご検討の方は
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この記事を執筆・監修した人
鈴木珠美(Suzuki Tamami)
カーライフアドバイザー&ゆるトレ講師。車専門誌、女性誌の編集者を経て、車のある暮らしにまつわる企画・編集・執筆。また運転疲れを軽減し、安全運転へ導くストレッチの監修も行う。女性の車生活を応援する「beecar(ビーカー)」編集長。その他、ワークショップの開催、TV・ラジオ出演等
※2024年7月1日時点の情報に基づいた内容です