車の点検・整備は
どこまで
自分で
できる?

更新日:2022年3月31日

愛車の点検・整備は自分で行うことができるのか?どんな点検・整備なら自分で行ったほうがいいのかコツとポイントを紹介します。

愛車に長く乗るためには
点検・整備が大切!

マイカーを所有している方は日常点検・整備がとても大切です。日々の点検整備は出かけた先で車の故障やトラブルを予防するためのコツともいえます。自分でできる点検整備は自身で行い、定期的にプロの整備も受ければ、大きなトラブルが回避でき、例えば車検時発生する整備費用を抑えることにもつながります。そこで今回は車の故障などのトラブル予防を兼ねて、自分でできる点検・整備項目を見ていきましょう!

自分でできる簡単な点検・整備

空気圧チェック

マイカーの整備を自分で行うことで、車の故障などのトラブル予防と結果的に整備費用の節約につながります。改めて初心者でもできる車の整備するポイントを紹介しましょう。

自分でできる点検

タイヤ 点検
エンジンオイル 点検

自分でできる点検・整備

ワイパー 点検/交換
ウォッシャー液 点検/補充ェック

タイヤの点検

タイヤは車に乗り込む前に確認したい箇所。万が一、釘や金属片がタイヤに刺さっていたら、お出かけ中にタイヤのパンクや破裂につながります。トラブルを回避するためにもタイヤのチェックはとても大切です。

点検ポイント

タイヤの溝チェック

まず、タイヤの見た目の確認。タイヤに釘などが刺さっていないか、亀裂や偏摩耗がないかなど目視で確認します。定期的にチェックしたいのは、空気圧とタイヤの溝です。タイヤの指定空気圧は、大抵の場合、運転席のドアの開口部か、給油口のフタの裏などにタイヤの指定空気圧が記されたシールが貼られているので、適正値が入っているかエアゲージなどで確認をしましょう。

インチアップなどで純正タイヤサイズと異なるサイズを装着している場合は、指定空気圧が変わることがあります。
タイヤのインチアップ(低偏平タイヤ)、インチダウンした際は、自己判断が難しいケースが多いので、タイヤメーカーやカー用品店などで確認することをおすすめします。

タイヤの溝は残り溝が4mm以下になったら交換目安です。タイヤの溝を測るときは、タイヤケージを用意してチェックしましょう。
タイヤの溝が十分にあったとしても、タイヤのひび割れや偏摩耗が気になったらプロの点検整備を受けましょう。ゴムの劣化が進み、ゴムが硬化してくるとグリップがしにくくなり、雨の日に滑りやすくなります。車と路面が接地しているのは4本のタイヤのみです。タイヤの状態は安全運転に左右する重要な部分なので、定期的にプロの点検整備を受けることが大きなトラブル回避につながります。

エンジンオイルの点検

エンジンオイルチェック

エンジンオイルは、走行距離5,000kmまたは6カ月に1回が交換目安です。悪路や渋滞、短い距離を頻繁に走らせることが多い車は、より早い交換が必要になる場合もあるので、定期的にエンジンオイルの状態をチェックすることが大切です。
エンジンオイルはエンジンをスムーズに回すための潤滑油。劣化した状態でエンジンオイルを使い続けていると、エンジンに負担がかかりエンジンにダメージを与えてしまう可能性があります。エンジンオイルが減っている、または汚れがひどい場合は、なるべく早くプロショップにエンジンオイルの点検と、必要に応じて交換を依頼しましょう。

エンジンオイルの色

新品/約5,000キロ走行

点検ポイント

エンジンオイルは色と量をセルフチェックすることが可能です。
エンジンオイルの色を確認する方法は、ボンネットを開け、オイルレベルゲージを引き抜き、オイルが垂れないようにタオルなどにゲージを置き、色味をチェックします。エンジンオイル量は、オイルレベルゲージのローレベル(Lの刻印)と、ハイレベル(Hの刻印)の間に液量があれば適量が入っていると判断することができます。

エンジンオイル点検

ワイパーの点検・交換

フロントふき

ワイパーを使用しても拭き取りが悪く、ガタつきなどがある場合、雨の日にきれいに水滴を拭き取ることができず、視界不良になります。ちょっとしたガラス面の汚れを拭き取るときもワイパーを作動させますが、ワイパーが劣化していると上手く拭き取れず、汚れをガラス面に塗り込むことになり、ますます視界が悪くなります。視界不良は安全運転の妨げになりますので、ワイパーは常に良い状態を保つことが大切です。

点検ポイント

ワイパーを作動させたときに、拭きムラやにじみが出るなど綺麗にガラス面の水を拭き取れないときは、ゴム部をチェックしましょう。ゴム部に亀裂やひび割れなどがあると、ゴムの劣化が進行している可能性が高く、水滴の拭き取りが悪くなります。ワイパーゴムの交換目安は半年~1年に1回です。

ワイパーがガタガタと震えるような振動が出ていた場合は、ワイパー本体が劣化しているかもしれません。ワイパー本体は1~2年に1度が交換の目安です。
ワイパー本体のガタつきや異音が出たまま使い続けていると視界不良だけでなく、ワイパー自体が損傷し、ガラス面に傷がつく恐れがあります。ワイパーが原因で他の修理が必要になれば費用がかさみます。無駄な出費を防ぐためにも早めにショップなどで見てもらいましょう。

ワイパーゴム・本体の交換

ワイパー

ワイパー本体は主にワイパーゴム、ワイパーブレードから構成されています。ワイパーの交換部分は、ワイパーゴムのみを交換するか、ワイパー本体(ワイパーブレードごと)を交換するかの2パターンです。

ワイパーゴム部分の裂けやひび割れなどであれば、基本的にワイパーゴムのみの交換で問題ありません。ただし、ワイパー本体を長く交換していない、ワイパーゴムを替えても症状が改善しないときにはワイパー本体を交換するのがおすすめです。

ウォッシャー液の点検・補充

ウォッシャー液補充

無くなると困るのがウォッシャー液です。ガラス面はホコリがつきやすいので汚れが気になったときに、さっとガラス面をきれいにできるウォッシャー液は、クリアな視界をキープするためにも必要です。いつでも補充できるように予備のウォッシャー液は車に用意しておいてもよいでしょう。

ウォッシャー液の補充方法

ボンネットを開けるとフタに扇形のようなマークが表示されたタンクがあります。これがウォッシャー液のタンクです。一気に注いで溢れないよう少しずつ注ぎます。違う種類のウォッシャー液を入れる場合は、1度、タンク内を空にし、洗浄してから新しいウォッシャー液を入れるようにしましょう。

特に油膜を落とせるタイプのウォッシャー液と、撥水効果があるウォッシャー液を混ぜてしまうと、ノズル詰まりの原因になる恐れがあるのでNGです。タンク洗浄に不安がある方やウォッシャー液が出にくいなどの症状がある方は、プロの整備士に見てもらいましょう。

自分で点検・整備を行うのは不安…
そんな方へ

カー用品のジェームスでは、気軽に受けられるマイカーの健康診断「カーケア10検」を実施しています。タイヤ、エンジンオイル、ワイパー、ウインドウォッシャーなどをプロの目でチェックします。

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プロに任せる整備とは?

プロの整備

専用工具があり、整備できる安全な場所と整備の知識、作業時間がある方はご自身で行うことも可能ですが、プロの整備士に任せたほうがよい整備項目もあります。
専門知識があるプロの整備士に依頼したほうが結果的にリーズナブルで、安心でき確実です。また部品交換が必要になったときは、古い部品やオイルの破棄も任せられるので便利です。それではプロに任せたほうがよい整備内容をご紹介します。

タイヤ ローテーション/交換
エンジンオイル 交換
オイルフィルター 交換
ブレーキオイル 交換
ヘッドランプ 交換
バッテリー 交換

タイヤのローテーション/交換

タイヤローテーションはタイヤを均一に使う手段のひとつで、偏摩耗防止にもなります。ご自身でタイヤローテーションを行うときは、ジャッキアップした車を支えるウマを用意し、タイヤを1つずつジャッキアップして交換作業をしていく必要があるので、かなりの時間を要します。

また車の駆動方式に合わせて組み替えるタイヤの位置も変わってきますし、タイヤを装着するときは適切なトルクで締める必要があるため専門知識が必要です。タイヤは走る上で重要なパーツの1つ。プロに任せたほうが安心でしょう。

エンジンオイルの交換

オイル交換

車によってはエンジンオイルを抜く作業も手間がかかり、専用工具も用意しなければいけません。また古いエンジンオイルの処理も面倒です。
プロに任せればエンジンオイル交換だけでなく、エンジンオイル漏れなどのトラブルも早期発見してもらえる可能性も。エンジンオイルは車の心臓部、エンジンを守るための大事なパートですので、安全面、労力を考えてもプロに依頼するほうがスマートです。

オイルフィルターの交換

オイルフィルター交換は通常、エンジンオイル交換と同時に行うのがもっとも効率の良い方法です。オイルフィルターはエンジンオイル交換2回に1度、交換するのが目安。オイルフィルターのみ交換をすることは可能ですが、エンジンオイルは汚れているのでせっかく新品に交換してもすぐに汚れてしまいますし、フィルター交換時にエンジンオイルがこぼれるため、エンジンオイルを補充する作業も必要です。

工程はエンジンオイル交換と同様、専用工具の準備、専門知識が必要となります。またフィルターの取り付けミスが起こった場合、オイル漏れの原因になることもありますので、エンジンオイル関連の整備もプロに任せたい整備です。

ブレーキオイル(ブレーキフルード)
の交換

ブレーキオイル交換

ブレーキオイルは2年に1度、交換するのが目安。車検の時期に交換する方が多い整備です。
簡単に説明すると、タイヤを外し、ブレーキキャリパーにオイルを抜き取るためのホースを取り付け、古いオイルを抜き、ブレーキオイルタンクに新しいブレーキフルードを補充します。オイルが逆流しないように逆流防止弁をつける必要もありますし、万が一ブレーキオイルの空気が入ってしまった場合はエア抜きも必要です。エアが入ったままだとブレーキが正しく利きません。
ブレーキ関連の整備は1つのミスが危険に直結するので、プロに任せるべき整備項目です。

ヘッドランプの交換

ヘッドランプの交換

まず、自分の車に見合う規格のヘッドランプを選ぶ必要があります。
ヘッドライトの裏側にある裏蓋、コネクターを外し、ヘッドランプを固定している固定具を外します。作業は狭い空間なので落とさないように注意が必要です。ヘッドランプを抜くとき、取り付ける際はガラス管をぶつけて割らないよう注意も必要。

基本的には古いヘッドランプを外して、装着するだけなのですが、整備に慣れていない方は戸惑う場面が多いでしょう。また取り付けミスが起こると光軸が正しく出ないため、正しくライトが使えないということも起こり得ます。
夜間走行にヘッドランプは大切なパーツなので、こちらもプロの整備に任せたほうが安心です。

バッテリーの交換

バッテリーの交換

バッテリー交換は間違えると火花が出て、最悪は火災のトラブルも起こり得るためプロに任せたほうがよい整備です。
車に見合うバッテリーサイズを選び、専用工具を用意し、ショートしないように正しく作業を行うためには専門知識が必要です。また車によっては取り外しも難しい車があるのでプロの整備士に任せましょう。

どこで整備してもらえる?

整備はどこで任せることができるのかをご紹介します。普段からマイカーのための行きつけの整備スポットを探しておくと、いざというときから、日々の相談まで安心です。

ディーラー

車をディーラーで購入した方はメンテナンスパックなどに加入している場合があるので、利用すると便利でしょう。購入した車の整備経験が豊富なこともメリットです。

整備工場

整備工場によっては輸入車に強いショップ、スポーツカーに強いショップなどさまざまです。整備工場の得意な車種もあるでしょう。乗っている車の経験が多い整備工場を探すのもひとつの安心材料です。

カー用品店

国家資格を持ったプロの整備士による整備が受けられ、また店舗数が多いので行きやすい店を選ぶことができます。行きつけの店舗を見つければ、整備だけでなく困ったときの相談もしやすいことも嬉しい点。また扱っている商品が豊富なので部品交換が必要となった際はすぐに交換取り付けが可能です。

整備の費用は?

整備

整備の費用は車種・排気量などによって部品代が異なることが多く、一概に価格を出すことは難しいと言えます。また、部品代と作業工賃については整備するお店によって価格設定が異なるため、自分の車はいくらかかるのかを事前に確認しておくと安心です。

どこで受ればよいのか?迷ったら…

カー用品のジェームスのメンテナンスメニュー(ピットメニュー)は、部品代と作業工賃がセットになった明朗会計の価格で安心です。運輸局認証工場・国家認定整備士が常勤し、車をお預かりする際、各所に防護カバーを使用するなど取り扱いに細心の注意を払って作業を行わせていただきます。

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まとめ

マイカーの整備は、自分で確実にできることは自分で行い、車に直接触れる整備は専門知識を持つプロの整備士に依頼するという考え方がスマートです。定期的な車の点検整備を行って、トラブルを回避し、乗員を守り、安全で快適な車生活を送りましょう。

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よくある質問

愛車の点検・整備はやっぱり必要?

車を安全に走らせるための日常的な点検・整備は車を所有する方の義務であることが法律でも定められています。定期的な点検・整備は、大きなトラブル予防になり、整備費用を節約するコツにもつながります。

自分でできる整備はある?

タイヤの溝や見た目、エンジンオイルの量と色味、ワイパーのガタつきやゴム部に亀裂はないか、ウォッシャー液の量のチェック、ライトまわりは点灯するかなど、自分で行える点検整備はあります。とくに遠出するときは確認しましょう。

自分で整備するのが不安な時は?

自身で行うのが不安な方はプロの整備士に任せるのが安心で確実です。古い部品やオイルなどの破棄も対応してもらえるので便利です。

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※2022年3月31日時点の情報に基づいた内容です

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