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車を所有していると必ずやってくる車検。
車検にかかる費用は専門用語が並ぶので実際のところよく分からない・・・
と思う方もいるのではないでしょうか。
ここでは車検の費用の相場や内訳、安く抑えるためのポイントなどをご紹介します。
車検にかかる費用とは?
車検費用を調べるときには、まずどんな費用が車検にかかるのかを知るのがポイントです。
車検費用は大きく分けて3つの項目で決まっています。
- 法定費用は基本的に固定。
- 基本料金、整備費用は変動する部分。
1.法定費用【非課税】
自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料(車検の審査・車検適合証に関わる手数料)をまとめたもの。
特徴:車種ごとに費用が決まっているためどの業者に依頼しても費用は同じ。
2.基本料金【課税】
- 24ヵ月点検費用(法定点検)用や車検代行手数料、事務手数料などその業者で車検を受ける際にかかる費用。
- 車検基本料や車検基本料金、車検基本費用など業者によって呼び方が異なる。
特徴:業者によって金額が異なる。
3.整備費用【課税】
点検によって整備が必要な場合にかかる費用。部品交換費用。
特徴:業者や車の状態によって費用が変動する。
上記のように法定費用はどの車検業者も変わりませんが、基本料金と整備費用は、業者や車の状態によって変動する部分です。
車検費用を見ていく上では基本料金と整備費用がどれくらいかかるのかをしっかりと確認していく必要があります。
まずはざっくりと車検の費用相場がいくらかをイメージするために車種ごとの法定費用を説明していきます。
法定費用から見る、
車検費用の相場
- 新車登録~12年までの車で、エコカー減税対象外の場合
- 印紙代は指定工場の場合
- 沖縄県や離島などを除いた本土に限る
- 金額は2023年4月1日時点の2年毎(初回3年)車検対象車両の料金
- 上記表は保険始期日が2023年4月1日以降の自賠責保険が対象となります
表を見れば分かる通り、自動車重量税で金額に大きな差が出ます。
これは所有している車の車種や重量で決まるので、自分の車がどこに当てはまるかを見てみましょう。
だいたいの費用のイメージができたところで、法定費用の内訳や基本料金、整備費用が何にかかる費用なのかを、次で詳しく解説していきます。
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車検費用の内訳は?
本当に必要な費用?
費用の項目が分かっても、それって本当に必要な費用なの?と思う方もいるのではないでしょうか。その疑問についてお答えしていきます。
法定費用について
自賠責保険料
自賠責保険は車を運転する上で、法律で加入が義務付けられている保険です。自賠責保険に加入せずに運転した場合は法律違反となります。
車検を受ける際には、車検期間も自賠責保険の有効期間である必要があります。保険の契約期間によって費用は変わりますが、保険会社や代理店によって保険料は変わらないのでどこに依頼しても金額は同じです。
2023年4月1日以降始期の契約
|
自家用乗用車 |
軽自動車 |
12ヵ月 |
11,500円 |
11,440円 |
24ヵ月 |
17,650円 |
17,540円 |
※車検実施のタイミングによっては、13ヵ月、25ヵ月の場合もあります
自動車重量税
自動車重量税は、車の区分、車両重量、経過年数、エコカー減税の有無などによって税額が定められています。車検時に次の車検までの分を支払います。新車購入時は3年分、その後は車検のタイミングで2年分をまとめて納めます。13年超18年未満、18年超の車は増額されます。
乗用車、2年自家用、継続検査
2021年5月1日以降の場合
「エコカー減税」とは?
排出ガス性能、燃費性能に優れた環境性能が高い車に対して「自動車重量税」を減税するのが「エコカー減税」。適用期間中に新車新規登録などを行った場合に、1回限り特例措置が適用されます。ただし電気自動車などは2回目の車検時まで免税対象。現在のエコカー減税適用期間は2021年5月1日から2023年4月30日までとなります。
自分がエコカー減税対象の車かどうかわからなくても、業者で確認できますので問題ありません。
印紙代
印紙代は、車検の審査、車検適合証明発行に関する手数料です。
車検業者が指定整備工場(指定工場)か認証整備工場(認証工場)かで費用が異なります。
2023年1月1日時点
| 指定工場 |
認証工場 |
軽自動車 |
1,800円 |
2,200円 |
5ナンバーの 普通自動車 |
1,800円 |
2,200円 |
3ナンバーの 普通自動車 |
2,300円 |
専門用語解説
【指定整備工場】
指定整備工場は、国家資格検査員が駐在し、車検場と同じ検査機器が備えられているので工場内で車検の検査をすることが可能。民間車検場という言い方もされています。
【認証整備工場】
整備は指定整備工場と同じように行えますが、検査は行えません。車検の際は車検場に車を持ち込んで検査を受けます。
基本料金について
基本料金は24ヵ月点検にかかる費用、継続検査代、事務手数料などのことで、依頼する業者によって費用は変わります。
24ヵ月点検は車の故障を未然に防ぐために法律で義務付けられている定期点検のため、車検と同時に受けることが一般的です。
整備費用について
点検によって整備が必要な箇所が見つかった場合は整備費用が加わり、車の状態や整備をするタイミングをいつにするかの考え方によって費用が変動します。
走行距離が長い車の場合、交換時期を迎えている部品が増える傾向にあります。車検に通すだけの必要最低限の整備で費用を抑えることもできますが、車検後も安心安全に車に乗るための整備を同時に行うのがおすすめ。整備内容は信頼できる業者と相談したい大切なポイントです。
車検を安く抑えるポイントは?
車検費用を安く抑えるコツは大きく2つ。1つ目は車検費用の内訳をきちんと把握すること、2つ目に普段から日常メンテナンスをしておくことがポイントです。
まず1つ目のポイントは車検の内訳を読み解くことです。車検費用は、どこの業者に依頼しても変わらない法定費用と、依頼する業者によって異なる車検基本料金と点検・整備費用があります。
車検基本料金は24カ月定期点検費用や車検代行手数料、事務手数料などで、点検・整備費用は点検によって整備が必要な場合や部品交換が発生したときにかかる費用です。
車検費用に差が出るのは、車検基本料金と点検・整備費用が業者、車の状態によって異なるためです。
ここがポイント
- 法定費用はどの業者でも同じ
- 車検基本料+点検・整備費用は業者によって異なる
複数の業者に見積りをとった際は、最も安い金額に目が留まりがちですが、金額だけで車検費用の安さを判断することはできません。
車検基本料金には何の項目が含まれているのか、点検・整備費用は、どんな整備があって、部品交換代金が含まれているのかを確認することが大切です。
たとえばブレーキフルードやミッションオイルなどの油脂類の交換費用が含まれている場合と含まれていない場合では車検の見積金額が大きく異なります。適切な交換タイミングであれば後々車のトラブルを未然に防ぐことにつながり、車検後の手間が省けます。
車検費用を抑えるポイントの2つ目は、普段のメンテナンスです。タイヤやバッテリー、エンジンオイルなど日頃から交換を行っておけば、車検時にかかる点検・整備費用が抑えられます。普段からメンテンナンスを行い、費用を分散しておくとよいでしょう。
車検を受ける場所は、カーディーラー、ガソリンスタンド、車検専門店、カー用品店などいろいろな場所がありますが、受けられるサービスや車検基本料、点検・整備費用が異なります。普段からどの業者が自分のライフスタイルに合っているかを調べておくと安心です。
車の検査・点検・整備を安心して任せることができ、交換部品が発生した場合は、純正同等の高品質で豊富な品揃えがある業者であれば購入する際の選択肢が広がります。
これらを踏まえた上で、実際に見積りをとり、車検費用の内訳を1つずつ確認し、ご自身に合う業者を選びましょう。また、業者に依頼せず、自分で行う「ユーザー車検」という方法もあります。
ユーザー車検とは?
自動車点検基準に基づき、ご自身で点検整備を行う方法です。点検整備記録簿を作成してから車検予約をします。車検日は自分で車検場に車を持ち込み、審査を受けるといった流れ。自分で行う分、費用を安く抑えられるメリットはありますが、点検整備には専門知識、技術が必要になりますので、不安な方は車検業者に依頼する方が安心です。
車検見積りを事前にとろう
車検業者ごとに異なりますが、車検の検査当日ではなく、事前に見積りを取ることができる業者が多いです。
検査当日を迎える前に、どんな部品の交換が必要かなどの費用をしっかりと出しておきたいときは、事前に見積りを取っておくのがおすすめです
車検自体は満了日の1ヵ月前から受けるのが目安で、見積りはそれよりも前に取ることになります。
ただし、見積りのタイミングによっては車検当日までに部品が劣化し、交換が必要な部品が増える可能性があるので、あくまで目安として考えましょう。
また、車検基本料金などの大まかな金額を事前に把握しておいて、車検当日の検査時に必要な整備費用を業者と相談して決めていくというやり方もありますので、自分に合った方法で検討していきましょう。
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納得して車検を受けるために
車検を受けられる場所は、ディーラー、カー用品店、ガソリンスタンド、車検専門店などさまざまですが、車検費用が変わるポイントは、「基本料金」と「整備費用」です。
基本料金が安くても、消耗品の交換などの整備費用が高くつくケースもあるため、基本料金と整備費用を含めた車検費用総額で比較するのが大切です。
また、費用以外にもポイントサービスがあったり、車検を受けることで保証がついてきたりすることもありますので、業者選びの際は確認してみるとよいでしょう。
安全で快適なカーライフのために
車検は、車検を通過するためだけのチェックだけを行うことも可能ですが、それは車検後の車の健康状態が担保されたものではありません。
例えば、タイヤの溝は1.6mm以上あれば車検には合格しますが、タイヤの溝は4mmを切ると本来の性能が発揮できないため、悪路や雨の日は滑りやすいなど、安全に運転するためには要交換の時期に入っています。
車検を機会に、車をしっかりと点検・整備しようという考え方は、車検後の安全で快適なカーライフを送る方法の1つです。
的確な整備プランを考えるきっかけになる車検は、ユーザーの立場に立って車の健康状態をきちんと把握し、車に見合う提案をしてくれる、信頼できる業者を選ぶことがとても重要です。
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よくある質問
車検の費用が変わるポイントは?
法定費用はどの車検業者で車検を受けても変わらないため、基本料金と整備費用がポイントです。
料金に含まれている作業項目やメンテナンスなどで費用が変わってくるため、比較する際は注意が必要です。
車検はいつから受けられる?
次回の車検満了日までであれば、いつでも受けられますが(極端な話、半年前でもOK)、車検満了日の1ヵ月前に受けるのを目安にしましょう。車検満了日の1ヵ月以上前の場合、車検を受けた日からの有効期間となり、残りの有効期限が短くなってしまいます。
かといって、直前だと急な整備が必要になった際に間に合わなくなったり、車検の予約が取れないリスクもあるため、早めに準備をしておくのが安心です。
車検を安く抑えるポイントは?
車検費用の内訳を把握することと、普段から日常メンテナンスをしておくことです。車検費用は、車の状態や業者によって車検基本料金や点検・整備費用が異なります。そのため、業者に見積りを取った際は費用にどんな項目が含まれているかを確認することが大切です。また、車検時に部品交換が多くならないように日頃からメンテナンスを行い費用の分散をしておくことも大切です。
車検はどこで受けられる?
ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンド、車検専門店などで受けられます。
業者によって費用が異なるのはもちろんのこと、ポイントサービスの有無や+αの保証が付いてくるか、などサービスが異なります。比較しながら自分に合う業者を見つけましょう。また、ユーザー車検というご自身で点検整備を行う方法もありますが、専門知識、技術が必要になりますので、不安な方は車検業者に依頼する方が安心です。
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