車検はいつから受けるのがベスト?
有効期間は?
更新日:
車検は「いつから受けられるのか?」「早めに受けると損をするのでは?」といった疑問をお持ちの方も多いかと思います。
じつは2025年4月から、車検は満了日の2ヶ月前からでも有効期間を損なわずに受けられるように制度が改正されました。本記事では、こうした最新の制度改正もふまえて、車検を受けるベストなタイミングや車検の有効期間について、詳しく解説します。
車検はいつからいつまで受けられる?
【基本ルール】
車検は基本的にいつでも受けられます!
自家用乗用車(新車)の場合、初回の車検は3年後、その後は2年ごとに車検を受けることが必要です。中古車も、基本的に2年ごとに車検を受ける必要があります。
次回の車検満了日までであれば、基本的にいつでも車検を受けることが可能ですが、早く受けすぎると車検の有効期間が短くなってしまうケースもあるため注意が必要です。
次の章では、車検が受けられる期間の基本ルールについて詳しく解説します。
車検は早く受けると損?
ベストなタイミングとは
一般的には車検の満了日から2ヶ月以内に受けるのがおすすめ
車検は基本的にいつでも受けることが可能ですが、車検は受けた日から有効期間となるため、早く受けすぎると、残っていた車検の有効期間が短くなってしまいますのであまりにも早く受けすぎるのは避けましょう。
また、車検満了日ギリギリまで引き延ばすのもリスクがあります。希望日に予約が取れなかったり、整備に時間がかかり車検切れになったりする可能性があるため満了日から2ヶ月以内に早めに予約をしておくことが大切です。
例:車検満了日が2025年10月15日の場合
2025年8月15日~10月15日に 車検を通した場合 |
次の車検満了日は2027年10月15日 |
---|---|
2025年7月15日に 車検を通した場合 |
次の車検満了日は2027年7月15日 (約3ヶ月分無駄になる) |
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【2025年4月制度改正】
2ヶ月前から車検OKに!
最新の制度改正とは
2025年4月から、車検の受検可能期間が「車検満了日の2ヶ月前」に拡大されました。これは年度末の混雑緩和と、自動車整備士の働き方改革を目的とした法改正によるものです。
従来は「車検満了日の1ヶ月前」からでないと、現在の有効期間を残したまま次の車検が受けられませんでしたが、法改正により「2ヶ月前」でも同じ扱いが受けられるようになりました。これにより、混雑を避けて余裕のあるスケジュールで車検を受けることが可能になりました。
また、自賠責保険の有効期間についても今回の改正により整合性が取られるようになっています。
車検の有効期間はどのくらい?
車検の有効期間は車種や用途によって異なります。自家用乗用車の場合は、新車登録から初回の車検は3年、それ以降は2年ごとに車検を受ける必要があります。車検有効期間が過ぎると公道を走ることができないので、有効期限は把握しておきましょう。参考までに下記に一例を紹介します。
車種 | 新車登録から 初回 |
2回目以降 |
---|---|---|
自家用車 (普通車・ 小型車・ 軽自動車) |
3年 | 2年 |
貨物自動車 | 8t未満2年 8t以上1年 軽自動車2年 |
8t未満1年 8t以上1年 軽自動車2年 |
キャピングカー (普通車・ 小型車) |
2年 | 2年 |
車検満了日や有効期限の確認方法
【車検シール・車検証・自賠責保険】
車検満了日や車検の有効期限は、車検シール(検査標章・車検ステッカー)または車検証(自動車検査証)で確認することができます。
車検シール
(検査標章・車検ステッカー)
で調べる
フロントガラスに貼られている車検シール(検査標章)の表面には、大きな数字が「車検満了月」、小さな数字が「車検満了年(和暦)」と記載されています。よく「車検満了月」に書かれた数字を見て、月末まで有効期間があると勘違いされる方もいますが、これは間違いです。車検の有効期間満了日は、車検シール裏面に記載された●年●月●日を確認しましょう。
写真左が車検シール表面、写真右は車検シール裏面
車検シールは「(前方かつ運転者席から見やすい位置)運転者席側上部で、車両中心から可能な限り遠い位置」に貼り付けます。
※例外:運転席側上部に貼ることで運転者の視野を妨げる場合は、運転者の視野を妨げない前方かつ運転者席から見やすい位置に貼り付けることができます。
車検証(自動車検査証)
で調べる
車検の満了日の確認は、車検証の【有効期間の満了する日】の欄に記載されています。
自賠責保険で調べる
車検の有効期間と、自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)の有効期間は同じではありません。
正確にいうと、有効期限日の満了時間が異なります。満了日が同じ日でも、車検の有効期限の方が長いため、先に自賠責保険の有効期限が切れてしまう可能性があるので注意が必要です。
車検証に記された「有効期間の満了する日」の満了時刻は24時。
自賠責保険証に記された保険期間の満了時刻は午前12時(正午)。
たとえば、車検の有効期間が7月24日で、午後1時に検査場には間に合ったとしても、自賠責保険が切れていた場合、車検を受けることもできませんし、公道を走ることも法律違反となります。
そのため車検有効期間よりも自賠責保険の有効期間は、余裕を持たせて自賠責保険の加入期間を設定することが重要です。
もっとも安心なのは、車検の有効期間を確認した上で、早めに車検依頼をすることです。
車検の有効期限が切れたらどうなる?
違反と対処法を解説
車検切れだったらどうなる?
車検が切れても罰則はありませんが、車検切れの車で公道を走る「無車検運行」は、道路運送車両法違反となります。また、必ず入らなければならない自賠責保険(自動車損害賠償責任保険・自動車損害賠償責任共済)が有効期限切れにもかかわらず運転する「無保険運行」も違反です。
車検が切れたときは、強制保険である自賠責保険の有効期間も切れているケースが多いので、注意が必要です。
それぞれの罰則や処分は以下の通りです。
・無車検運行
違反点数 | 6点以上 |
---|---|
罰則・罰金 | 6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金 |
行政処分 | 免許停止 |
・無保険運行
違反点数 | 6点以上 |
---|---|
罰則・罰金 | 1年以下の懲役または50万円以下の罰金 |
行政処分 | 免許停止 |
出典:
道路運送車両法第58条1項、108条
自動車損害賠償保障法第5条、86条の3
交通違反の点数一覧表
万が一、車検が切れた後に公道を走るには臨時運行許可証(仮ナンバー)を取得する必要があります。自賠責保険が切れている場合は、新規加入を済ませてから仮ナンバーを取得します。
それでは仮ナンバーの取得方法を紹介します。
車検切れの対処法
臨時運行許可証(仮ナンバー)を発行してもらう
仮ナンバーを取得すれば、一時的に公道を走ることができます。申請は最寄りの市役所、区役所等で行います。運行の目的、運行経路、運行期間などの記入や自賠責保険証書、車検証、身分証明書、申請者の印鑑、申請手数料などが必要です。
<仮ナンバー使用時の注意点>
- 事前に申請した運行経路以外は走ることはできません
- 仮ナンバーは最長5日間、必要最小限の日数のみの使用となります
- 自賠責保険が有効であることが前提です
積載車(レッカー)で運ぶ方法もありますが手間も費用もかかります。車検切れになるととても面倒な上、余計なお金も時間もかかるので、期限切れにならないように車検、自賠責保険の有効期間をしっかりとチェックしておきましょう。
車検を受けるために
準備するものとは?
持ち物チェックリスト
車検を受けるために必要な書類などは事前準備しておくとよいでしょう。
車検見積りや車検予約をする際にも確認しておくと安心です。
車検受付時に必要なものはこちらです。
車検受付時にご用意いただくもの
- 自動車車検証
- 自賠責保険証明書
- 自動車税納税証明書
- ロックナットアダプター
(ホイールにロックナットを使用している場合)
また、当日は車検費用が必要です。現金での支払いとなることも多いので、クレジットカードを使用したい場合は事前に業者に確認しておくことをおすすめします。
車検に必要なものは?
注意点などもまとめてご紹介!
車検はどこで受けられる?
ディーラー・カー用品店・ユーザー車検を比較
車検は「ディーラー」「カー用品店」「車検専門店」など、さまざまな場所で受けることができます。費用の安さだけで判断せず、見積りに含まれる項目やサービス内容、信頼性も確認することが大切です。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
- ディーラー車検
- 車種に精通した整備士が点検・整備を行うため、安全性の高い整備が期待できる点、純正部品の使用や手厚いサービスが受けられる点が魅力です。費用はやや高めですが、安心感と質の高いサービスを求める方に向いています。
- カー用品店・車検専門店
- 料金が比較的リーズナブルで、立ち会い見積りや短時間仕上げなど、利便性を重視したサービスが豊富です。部品も純正品または純正同等品を使う店舗が多く、コストと品質のバランスを求める方に向いています。
- ユーザー車検
- 整備から検査までを自分で行う車検方式です。費用は最も抑えられますが、整備知識や書類手続きのスキルが必要です。車に詳しく、整備の知識と技術があり、時間と手間を惜しまない方に向いています。少しでも不安がある場合は、業者に依頼することをおすすめします。
カー用品のジェームスでは
お客さまのカーライフやご予算に応じて、最適な車検プランをご提案しています。
交換部品は自動車メーカー純正品または純正同等の高品質な部品を使用しており、費用も部品代と作業工賃がセット価格でリーズナブルにご提供しています。
さらに、車検後も安心の1年間保証(安心4大保証)付きです。車検お見積りは無料ですのでまずはお気軽にジェームスにご相談ください。





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初めてでも安心!
ジェームスの車検サービスと流れを
詳しくご紹介!
車検の予約はいつから?
スムーズに受けるための注意点
車検の見積りや予約は余裕をもってお早めに!
有効期間内でも満了日の間際で車検を予約・依頼するのは注意が必要です。ギリギリで車検の受付ができたとしても、車の状態によっては、修理や消耗品の交換に時間がかかることがあります。有効期間内に作業が終わらなかった場合、車検を通すことができない可能性もあるため、余裕をもって早めに受けることをおすすめします。
よくある質問
車検はいつから受けられる? 2ヶ月前からでも損しないって本当?
2025年4月から、車検は満了日の2ヶ月前から受けても、有効期間を失わずに更新できるようになりました。ただし、満了日より極端に早すぎる車検(3ヶ月前など)は、新しい有効期間が短くなるため注意が必要です。
車検の有効期間はどのくらい? 車種によって違うの?
自家用乗用車(普通車・軽自動車)は新車登録から初回が3年、以降は2年ごとが基本です。貨物自動車やキャンピングカーなどは車検期間が異なるケースもあるので、車検証で確認しましょう。車検有効期間が過ぎると公道で運転することができないので、有効期限は把握しておきましょう。
車検の満了日や有効期限はどこで確認できる?
車検シール(検査標章)や車検証、自賠責保険証で確認できます。車検シールはフロントガラスに貼られており、表面に満了年月、裏面に年月日が記載されています。また、車検証には「有効期間の満了する日」が明記されています。自賠責保険の有効期限は異なる時間帯(正午まで)なので、車検前には保険の確認も忘れないようにしましょう。
車検の有効期限が切れたらどうなる? 走ると違反になるの?
車検が切れた状態で公道を走ると「無車検運行」で法律違反となり、罰則や免許停止の可能性があります。また、自賠責保険も切れていると「無保険運行」になり、さらに重い処分を受けるおそれがあります。もし車検が切れてしまった場合は、自賠責保険に加入した上で、仮ナンバー(臨時運行許可証)を取得して車検場に向かう必要があります。
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