タイヤをチェック
タイヤは車で唯一地面に接している部品です。重い車体をタイヤ4本、はがき4枚分程度の面積で支えており、負荷がかかりやすい状況です。安心して車に乗るためにしっかりとチェックしておきましょう。
あなたの車は安全に走行できる?
4つの危険ポイント
check1タイヤの溝
車が走行することで、少しずつ溝が浅くなっていきます。溝が浅くなると雨の日に路面の水の排水がうまくできなくなり、ブレーキが効きにくくなったり、滑りやすくなったりします。
チェック方法
夏タイヤ(ノーマルタイヤ)の場合
交換のタイミングは
スリップサインでチェック!
タイヤの側面に▲印があるので、その場所をたどっていくとスリップサインがあります。
- 新品のタイヤ
- スリップサインの
出たタイヤ
この凸部分が横の面と同じ高さになると
交換時期のサイン。
Point!
残り溝が4.0mm以下になると、タイヤの性能は大きく低下します。スリップサインが現れる、残り溝1.6mmからは交換が必要です。
冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)の場合
交換のタイミングは
凹凸の摩耗(プラットホーム)でチェック!
矢印の延長上に目印の部分の凹凸があります。ノーマルタイヤ(夏タイヤ)とは異なります。
- 新品のタイヤ
- 50%摩耗した
タイヤ
この凸部分が横の面と同じ高さになると
交換時期のサイン。
Point!
右のように目印が出たタイヤは冬用タイヤとして使用できなくなります。
check2タイヤの偏摩耗
適正な空気圧でなかったり、タイヤローテーションを行わないとエンジンをはじめとする車体の重さで、タイヤが偏って減りやすくなります。タイヤの寿命を早めることもあるので、注意しましょう。
チェック方法
4本すべてのタイヤを目視で確認します。下記の症状が出ていないかチェックしましょう。
センター摩耗
空気圧過多によってセンター部分が擦り減っている
ショルダー摩耗
空気圧不足によって両端が擦り減っている
片減り
片側だけが擦り減っている(ミニバンなどの重い車に多い)
check3タイヤの傷・ひび割れ・クギ
傷やひび割れはパンクのトラブルの原因になります。走行中にバースト(破裂)する可能性があるので注意が必要です。
チェック方法
下記のような状態になっていないかチェックしましょう。
切り傷(一般的な外傷)
擦り傷(車体の干渉など)
ひび割れ(オゾンクラック)
ミゾ部の裂け(グルーブクラック)
※写真は一例です。
夏は特に注意!
タイヤのゴムは熱の影響を受けやすく、路面温度が非常に高い夏は劣化しやすくなります。
しっかり点検してトラブルを防ぐことが大切です。
check4タイヤの空気圧
空気圧はタイヤの特性上、1ヵ月で約5%は自然に抜けていきます。空気圧が減ったり、空気圧が高すぎたりするとタイヤに負荷がかかりやすくなります。月に1回は点検して適正な空気圧に調整するようにしましょう。
チェック方法
見た目だけでは分からないので、エアゲージを使うか、カー用品店などにあるエアタンクを使って計測します。
適正な空気圧でないと、どうなる?
空気圧不足では…
タイヤのトレッド面の
両肩に無理が
かかっている
燃費の悪化、走行安定性の低下などに繋がります。
空気圧過多では…
タイヤのトレッド面の
中央部だけで
接地している
乗り心地が悪くなったり、タイヤの寿命が短くなる場合があります。
タイヤの交換時期はいつ?
疑問をスッキリ解決!