タイヤの
正しい
保管方法と
便利グッズを
プロがご紹介!
更新日:2024年11月7日
夏タイヤから冬タイヤへ、冬から夏へとタイヤ交換をする際に頭を悩ませるのがタイヤ保管。間違ったタイヤの保管方法だと、その間に劣化が進んで、いざ交換するときに買い替えをしなくちゃいけない…という事態にも。そこで今回はタイヤを長持ちさせるコツと正しいタイヤ保管方法をお伝えします。
保管方法で寿命が
変わるって本当?
タイヤはゴム製でデリケートなので、正しく保管しないと劣化が進みやすくなり、交換時期を早く迎えてしまう可能性があります。
タイヤを外したら何もせず、そのまま外に置いているという方もいるかもしれませんが、タイヤ保管方法を少し工夫するだけでタイヤへの影響は変わります。
タイヤを長持ちさせるための
重要なポイントは3つ
保管前の準備
保管場所
置き方
それぞれのポイントを紹介していきます。
タイヤ保管の前に
準備しておくこと
タイヤは念入りに
水洗いしておこう!
保管の前にタイヤの汚れは落としておくことが鉄則。
普通に道路を走るだけでも砂や泥、油分、化学物質を含んだ汚れなどがタイヤに付着します。雪道の場合は凍結防止に道にまかれた融雪剤がタイヤに付着することもあり、タイヤのゴムを傷める原因になります。
また、以前にかけたタイヤ保護剤(タイヤワックス)が残っている場合もしっかりと落としましょう。
ホイールについても融雪剤に含まれる塩化物が錆びや塗装を痛める原因になるため、あわせて洗っておきます。
タイヤの汚れを落とすには水洗いが基本です。洗剤を多用すると、洗剤に含まれた成分でタイヤのゴムを傷めてしまう可能性があるので、洗剤を使用するのはひどく汚れている場合だけにして、使用後はしっかりと水で洗い流しましょう。
水洗い後は十分に乾かします。洗浄後、タイヤワックスをかけて保管するのはゴムを劣化させる恐れがあるため避けましょう。
タイヤの空気圧を
下げておくのもポイント!
保管するときは規定の空気圧の半分程度まで空気圧を下げておくのも長持ちさせるコツです。
タイヤの内圧によるゴムへの負担を軽減し、ひび割れやタイヤの変形が起こりにくくなります。空気圧の調整はエアゲージで行うことができます。
どこが正しい?
タイヤの保管場所
屋内か屋外どちらがよい?
タイヤの保管は、直射日光が当たらず、雨風や湿気を避けられる屋内が最適です。タイヤのゴムは紫外線に弱いため直射日光が当たる場所では、ゴムの劣化が進行しひび割れの原因になります。
屋内で保管する場合の注意点は?
湿気が多いところは、タイヤに使用されているスチール素材がサビる要因に。またタイヤ内部に水が入らないように注意しましょう。そのほかタイヤのゴムは、熱、油、化学物質にも弱いので避けるようにしましょう。
屋外で保管する場合の注意点は?
エアコン室外機など排気にオゾンが含まれるものの近くに置くとゴムにひび割れが生じる可能があります。また、熱源となるストープ、自家発電機などのモーター使用機器の近くに置くとゴム劣化の原因になるので避けることが大切。タイヤカバーなどを用いてタイヤを保護します。
タイヤの積み方は
縦積みor横積み?
タイヤを保管する際、ホイール付きかホイール無しかでおすすめの積み方が異なります。
ホイールが付いていないタイヤ単体の場合
- タイヤを縦にして立てて保管するのがおすすめ。横にして積むとタイヤのサイド部分に負荷がかかってしまうためです。
ホイール付きタイヤを保管する場合
- タイヤを横にして積むのがおすすめ。縦にして立てて保管すると、ホイールの重みでタイヤに負荷がかかりやすいためです。
どちらの積み方も、定期的にタイヤの位置を交換するとよりタイヤの負担が軽減できます。
直接、床にタイヤを置くと、接着面のゴムが変質したり、床面の変色の原因になる場合があるので、タイヤと床面の間に厚手の段ボールなどを挟み、直接床にタイヤが触れないよう注意します。
あると便利なタイヤ保管グッズ
タイヤを自宅で保管するときは、専用のグッズがあったほうが便利です。タイヤが管理しやすくなるおすすめのアイテムを紹介します。
タイヤ保管ラック
タイヤ単体を保管する際はタイヤラックがあると便利です。ラックがあれば限られたスペースでも立てて保管することができ、転がり防止にもなります。
【おすすめ商品】
タイヤラック
アイリスオーヤマ
タイヤラック BK
工具不要で簡単に組み立て!
タイヤ4本をしっかり収納できます。
【KTL-590】 軽・普通車用
- 最大積載量:120kg
4,480円(税込)
【KTL-710】 大型ミニバン・SUV用
- 最大積載量:120kg
5,478円(税込)
【おすすめ商品】
タイヤラックカバー
アイリスオーヤマ
タイヤラックカバー
紫外線や雨水、雪、ほこりなどからタイヤを守る!
濡れや摩擦に強い素材を使用。
【CV-590】 軽・コンパクト・普通車・ミニバンタイプ
- 幅610×奥行き720×高さ1450mm
3,300円(税込)
【CV-710】 大型ミニバン・SUVタイプ
- 幅730×奥行き850×高さ1700mm
3,850円(税込)
タイヤカバー
直射日光や雨風、ホコリからタイヤを守ることができるのがタイヤカバーのメリット。ただし湿気の多い時期などは、結露などにより、タイヤカバー内に水分が溜まることがあるので、定期的にタイヤカバーを外して、湿気対策を施すことがポイントです。タイヤのゴムは湿気、水分に弱いのでタイヤ内部に水が入らないように注意しましょう。
【おすすめ商品】
タイヤカバー
ボンフォーム
タイヤプロテクター STD
雨や風、ホコリからタイヤを保護!
タイヤ4本を上からすっぽり覆うだけで簡単!
【Sサイズ】
- 軽自動車
1,298円(税込)
【Mサイズ】
- 1000cc~2000ccクラス
1,628円(税込)
【Lサイズ】
- 2000cc以上、大型車、小型RV車
1,848円(税込)
【LLサイズ】
- 大型車、4WD
2,728円(税込)
【おすすめ商品】
タイヤカバー
ボンフォーム
タイヤキャリーバック 2枚セット
タイヤ保管や持ち運びに使えるタイヤバッグ
2箇所の持ち手で持ち運びがしやすい
※こちらの商品は1本用×2枚セットです。
1台分(タイヤ4本)の保管には2セット必要です。
【S用】
- S-1本(Φ70cm)x2枚セット
- ナット収納袋付
2,280円(税込)
【M用】
- M-1本(Φ81cm)x2枚セット
- ナット収納袋付
2,480円(税込)
【L用】
- L-1本(Φ89cm)x2枚セット
- ナット収納袋付
2,990円(税込)
空気圧調整グッズ
空気を自分で調整(減圧)するときは、エアゲージがおすすめです。
【おすすめ商品】
エアゲージ
エーモン工業
エアゲージ ライトグレード
タイヤの空気圧調整(減圧)が簡単にできる!
測定時に空気が漏れず、正確に測定可能。
- 最大測定値:500kPa(誤差±10kPa以内)
- 内容物:エアゲージ×1、専用収納袋×1
1,630円(税込)
カー用品のジェームスでは
タイヤラックやタイヤカバーなどの
タイヤ保管グッズを取り揃えております。
※一部店舗ではお取り寄せとなります。
お近くのジェームスを探す自宅で保管は無理!
そんなあなたにおすすめ2選
①タイヤ保管サービスを利用する
直射日光、雨風が当たらず、湿気が少ない場所を考えると、なかなか適したタイヤの保管場所がない・・・と困っている方もいると思います。そんな方におすすめしたいタイヤの保管方法が、タイヤ保管サービスです。費用はかかりますが、環境が整ったところで正しくきちんとタイヤの管理をしてもらえるので安心です。盗難やいたずら対策にもなります。
②オールシーズンタイヤに変える
あまり雪が積もらない地域であれば春夏秋冬使えるオールシーズンタイヤがおすすめ。雪が降ったときもオールシーズンタイヤなら対応可能なので、スタッドレスタイヤへ交換する作業も省けますし、タイヤを保管する場所に悩むこともなくなります。ただし凍った路面は苦手なので、頻繁に雪道に行く場合は、氷の上でもグリップ力を発揮するスタッドレスタイヤを選びましょう。
オールシーズンタイヤで
本当に雪道を走れるの?
スタッドレスタイヤとの違いも解説!
まとめ
タイヤを長持ちさせるためには、タイヤの保管方法がポイント。タイヤを入れ換える時期はタイヤに傷がないか、劣化していないかなどタイヤ点検も兼ねられるので一石二鳥です。
タイヤの残り溝、偏摩耗、空気圧、傷、
ひび割れなどを
プロの目でチェックします。
(点検無料)
よくある質問
タイヤを保管するときに気をつけることは?
- 汚れや水がついたままの状態でタイヤを保管すると劣化の原因になるので、保管する前に、タイヤに付いた汚れを水洗いで落とし、しっかり乾燥させてから保管しましょう。
保管場所はどこがいいの?
- 直射日光、雨風が当たらず、湿気や、熱源、油などを避けた屋内が最適。
屋外に保管する場合は排気にオゾンが含まれているエアコン室外機や、熱源となるストーブ、自家発電機などの近くはゴム劣化の原因になるので避けましょう。 どうやって置いておくべき?
- ホイール付きのタイヤは横積みに、ホイールがないタイヤ単体の場合は縦積みにするのがおすすめです。タイヤの負荷や劣化を軽減するためにタイヤラック、タイヤカバーなどを活用しましょう。タイヤの変形などを防ぐために定期的にタイヤの位置を入れ換えるのも重要。
サマータイヤとスタッドレスタイヤでは
保管方法が違うの?- 基本的にサマータイヤもスタッドレスタイヤも保管方法は同じです。スタッドレスタイヤは融雪剤がタイヤに付着していることが多いので、保管前にきちんとタイヤを水で洗いきれいにすることを忘れずに。
タイヤ保管について分からないことがあれば
お気軽にジェームスにご相談ください!
この記事を執筆・監修した人
鈴木珠美(Suzuki Tamami)
カーライフアドバイザー&ゆるトレ講師。車専門誌、女性誌の編集者を経て、車のある暮らしにまつわる企画・編集・執筆。また運転疲れを軽減し、安全運転へ導くストレッチの監修も行う。女性の車生活を応援する「beecar(ビーカー)」編集長。その他、ワークショップの開催、TV・ラジオ出演等
※2024年11月時点の情報に基づいた内容です